ポリエステルのお手入れ方法
ポリエステルは、ファッションから寝具、日用品に至るまで世界中で広く愛用されている素材です。
シワになりにくく速乾性に優れるといった高い機能性を持ち、天然繊維のような風合いを再現したものなど、
その種類は多岐にわたります。
ポリエステル製品をより長く、美しく保つためのお手入れのポイントを詳しくご紹介します。
1. 洗濯方法
型崩れや傷みを防ぐための洗濯手順を見ていきましょう。基本のステップを押さえることで、製品を長くきれいに保てます。
- 洗濯表示を確認する
- まずはタグの洗濯表示をチェックしましょう。最適な水温やコースの選択、あるいは手洗いの必要性など、
その一着を傷めないための大切な情報が記載されています。 - 洗剤の選択
- 一般的な弱アルカリ性の洗剤が使用可能です。強い漂白剤は繊維を傷める可能性があります。
- 洗濯ネットを使用する
- 洗濯ネットに入れることで、摩擦による生地の劣化を防げます。
ボタンやファスナーなどの引っかけ防止にもなるので、ぜひ取り入れたい習慣です。 - 洗濯機の設定
- 洗濯表示に従い、最適なコースを選びましょう。ポリエステルは熱に弱いため、
基本的には水、または30~40℃以下のぬるま湯で洗うのが理想的です。
型崩れやシワを防ぐには、『おしゃれ着コース(手洗いモード)』などの優しい回転で洗うのがおすすめです。
また、洗剤が残ると変色の原因になるため、すすぎは十分に行いましょう。 - 手洗い
- 洗濯機で手軽に洗えるのがポリエステルのメリットですが、特に大切にしたい衣類は手洗いも可能です。
その際は、シワや型崩れを防ぐために、ゴシゴシこすらず『やさしく押し洗い』をするのがポイントです。 - 柔軟剤で静電気・毛玉対策
- ポリエステルは乾燥した環境で静電気が発生しやすい性質があります。
柔軟剤を使用すると、繊維の表面がコーティングされて摩擦が減り、
静電気によるパチパチ感やホコリの付着だけでなく、
摩擦が原因で起こる「毛玉(ピリング)」の発生を抑制できる場合もございます。
2. シミ・色移りの対処
ポリエステル製品についたシミや汚れ、他の衣類からの色移りをきれいに落とすための手順をご紹介します。
~基本的なシミ抜きのステップ~
- 早めに対処する
- 汚れが乾燥して繊維の奥に定着する前に処置を始めましょう。時間が経つほど落としにくくなります。
- 水ですすぐ(または湿らせる)
- 汚れがついた部分を水で軽くすすぎます。この際、熱湯は汚れを固める原因になるため、必ず冷水かぬるま湯を使用してください。
- 中性洗剤で叩き洗い
- おしゃれ着用の中性洗剤を少量つけ、布やスポンジで「優しく叩く」ようにして汚れを浮かせます。
ゴシゴシこすると生地を傷めるので注意しましょう - 頑固な汚れには酸素系漂白剤
- どうしても落ちない場合は、少量の酸素系漂白剤を使用できます。※必ず事前に洗濯表示を確認してください。
- 洗濯機で仕上げる
- 汚れが目立たなくなったら、洗濯ネットに入れて通常通り洗濯機で洗います。
汚れの種類や衣類の色によっては、今回ご紹介した方法以外のケアが必要な場合もあります。
もし、どうしても落ちない頑固なシミや、ご自身での処理が不安な大切な一着については、
無理をせず専門のクリーニング店へ相談することをおすすめします。
3. 乾燥方法
ポリエステルは速乾性に優れた素材ですが、正しく乾かすことで型崩れを防ぎ、さらに長くきれいに着続けることができます。
ここでは、風合いを損なわないための乾燥のコツをご紹介します。
- 陰干し
- 直射日光による紫外線は、繊維の劣化や色あせの原因になります。風通しの良い場所での『陰干し』を心がけることで、
ポリエステル特有の鮮やかな色合いや質感を長く保つことができます。 - 乾燥機の使用
- 乾燥機を使用する場合は、必ず「低温設定」を選びましょう。ポリエステルは熱に弱いため、高温で乾かすと強いシワがついたり、
生地が縮んだりする原因になります。基本的には、自然乾燥で仕上げるのが最も安心です。
4. アイロンがけ
ポリエステルはもともとシワになりにくい素材ですが、アイロンをかける際は『熱への注意』が最も重要です。
生地を傷めず、新品のようなシャキッとした風合いを取り戻すためのポイントを確認しましょう。
- 洗濯表示を確認する
- まずは洗濯表示でアイロンがけが可能か、推奨温度はどのくらいかを確認しましょう。
表示に従うことが、失敗を防ぐための一番の近道です。 - 温度は低温を推奨
- ポリエステルは熱に弱く、高温でかけるとテカリが出たり変色したりする恐れがあります。
設定を「低温」にし、目立たない部分で試してから始めると安心です。 - あて布を使用する
- アイロンが直接生地に触れると、表面が光ってしまう「テカリ」の原因になります。
薄手の布を一枚当てるだけで、大切な服の質感をしっかり守れます。 - 取れにくいシワには「霧吹き」
- 低温ではシワが伸びにくい場合、霧吹きで軽く湿らせてみてください。
蒸気の力で、生地を傷めずスムーズにシワを伸ばすことができます。 - 素早く、優しく滑らせる
- アイロンを一点に長時間止めず、軽やかに滑らせるのがコツです。
ボタン周りなどの細かい部分は、アイロンの先端を使って慎重に仕上げましょう。 - 冷めるまで形をキープ
- シワが取れたら、すぐに動かさずそのまま少し放置します。
熱が冷める瞬間に形が固定されるため、より美しい仕上がりが長く保たれます。
5. 収納方法
最後の大切なステップである『収納方法』にもこだわりましょう。
シワやダメージを防ぎ、次のシーズンも気持ちよく袖を通すためのポイントをご紹介します。
- 汚れをしっかり落としてから
- 汚れや汗が残ったまま収納すると、変色やイヤなニオイの原因になります。
収納前には一度きれいに洗濯し、清潔な状態にリセットしましょう。 - 完全に乾かしきる
- わずかでも湿気が残っていると、カビやニオイが発生しやすくなります。
乾燥機や陰干しで芯までしっかり乾いたことを確認してから収納しましょう。 - アイテムに合わせた収納を
- ポリエステルはシワになりにくいため、ハンガー・たたみのどちらでも収納可能です。
ジャケットなどは型崩れを防ぐためにハンガーへ、カットソーなどはコンパクトにたたんで引き出しへ、と使い分けましょう。 - 保管時は「通気性」を意識
- 長期保管の際は、ビニールカバーではなく通気性の良い「不織布」の袋がおすすめです。
湿気がこもらないよう、定期的にクローゼットの空気を入れ替えましょう。 - 最適な保管場所を選ぶ
- 直射日光や高温多湿を避け、涼しく風通しの良い場所を選びましょう。
ポリエステルは湿気に強い素材ですが、極端な多湿環境ではカビのリスクがあるため注意が必要です。
※製品ごとに素材や取り扱い方法が異なる場合があるため、お手入れの際は必ず製品に付属の洗濯表示をご確認ください。
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